おつかれさま、エスンとグァンシクが歩いた済州の四季
2025年3月7日にNetflixで公開された**『おつかれさま』(韓国語原題『폭싹 속았수다』)は、脚本イム・サンチュン、演出キム・ウォンソクによる全16話の時代劇です。IU(アイユ)演じるオ・エスンとパク・ボゴム演じるヤン・グァンシクが若き日を、ムン・ソリとパク・ヘジュン**が中年期を担い、1950年代から2000年代までの済州島で一人の女性が生き抜いた人生と、そばを守り続けた男の愛を描きます。原題は済州の方言で「本当にお疲れさまでした」という意味で、人生を耐えてきたすべての人へのねぎらいの言葉です。
公開直後にNetflix韓国1位となり、非英語シリーズのグローバルTOP10で1位を記録、8週連続でTOP10入りしました。制作費約600億ウォンをかけた大作で、済州4・3事件の傷跡や貧困、世代を越えて受け継がれる家族の物語を叙情的に描き、2025ニューメディアコンテンツ賞大賞を受賞、米誌TIMEの「今年の韓国ドラマ」にも選ばれました。放送後、済州各地のロケ地が新たな聖地巡礼コースとして注目を集めています。
撮影の舞台裏
制作陣はセットに頼らず、済州の自然と旧市街をそのまま画面に収めるため島中でロケを行いました。城山日出峰はエスンが三千拝を捧げるシーンの舞台で、噴火口を抱く峰と海が一枚に収まる済州ならではのシルエットをそのまま活かしています。済州牧官衙は朝鮮時代の官衙を復元した空間で、劇中の詩の大会シーンの舞台に。詩人を夢見たエスンが亡き母への想いを詩にしたためる場面は、作品全体の情緒が凝縮された名場面として語り継がれています。
海辺のシーンは済州北東部の金寧セセギ海辺で撮影され、エスンの母と海女仲間が海へ歩いて入る印象的なカットが生まれました。そして最大の驚きは、エスンとグァンシクがファーストキスを交わす広大な青麦畑が、済州ではなく全羅北道・高敞のボリナラ学園農場だという点です。春には約100万㎡の青麦が波打つこの場所が、済州の畑の代役として二人の最も甘い瞬間を捉えました。
ロケ地への旅ガイド
おすすめコース(済州東部・日帰り): 金寧セセギ海辺 → 済州牧官衙(旧市街)→ 城山日出峰。
- 城山日出峰:ユネスコ世界自然遺産で入場料あり(大人5,000ウォン程度)。日の出の時間に登れば、劇中のような壮大な風景に出会えます。山頂まで往復約1時間。
- 済州牧官衙:旧市街にあり、近くの東門市場と組み合わせやすい立地。少額の入場料で観徳亭と復元された官衙を見学できます。
- 金寧セセギ海辺:無料開放の海辺で、夏は海水浴が可能。透明なエメラルドの浅瀬が美しく、四季を通じて散策コースとしても人気です。
- ボリナラ学園農場(高敞):本土側のスポット。青麦が最盛期を迎える4〜5月が見頃で、ソウルから高速バスで約3時間30分。
渡航のヒント: 東京・大阪・福岡から済州へは直行便もあり、ゴールデンウィークや連休を利用すれば青麦シーズンにぴったり訪れられます。
ファンの聖地巡礼
放送後、日本のSNSでも**#おつかれさま**、#城山日出峰、#高敞青麦畑のタグとともに巡礼写真が数多く投稿されました。特にファーストキスの舞台となった高敞の農場は「済州かと思ったら全羅北道だった」という驚きで話題となり、春の来訪者が大きく増えています。
城山日出峰の山頂から海を見下ろすアングル、済州牧官衙の中庭での人物カット、金寧海辺のエメラルドの海を背にしたシルエット写真が代表的なフォトスポットです。日本の韓ドラファンの間でも、済州旅行と絡めた聖地巡礼プランが人気を集めています。
周辺のグルメ・見どころ
- 城山エリア:城山日出峰の麓の光致起海辺や渉知コージが徒歩・車で近く、城山浦港では新鮮な海の幸や甘エビ、タチウオ料理が有名です。
- 済州旧市街:済州牧官衙から徒歩圏の東門市場で、オメギ餅や黒豚、刺身のせ麺(フェグクス)など済州グルメを楽しめます。
- 旧左・金寧:海岸道路沿いにはオーシャンビューのカフェが並び、万丈窟や榧子林と組み合わせた東部コースがおすすめです。
- 高敞:学園農場に加え、上下農園や禅雲寺、ユネスコ登録の支石墓群を巡ると充実した一日になります。
- 宿泊:城山・旧左など済州東部にリゾートやゲストハウスが揃っているので、動線に合わせて予約するのがおすすめです。


