幽霊ホテルの幻想世界
2019年7月にtvNで放映が始まったホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜は、IU(アイユー/イ・ジウン)とヨ・ジング主演のファンタジーロマンスドラマです。「紅姉妹(ホンジャメ)」ことホン・ミラン・ホン・ジョンウン脚本家チームが手がけ、この世とあの世の間に存在する幽霊ホテル「ホテルデルーナ」のオーナーチャン・マンウォルと、新任の人間支配人ク・チャンソンの物語を描きます。最高視聴率**12%**を記録しながら同時間帯1位を走り、回を重ねるごとに人気が高まりました。
IUは毎回異なる衣装を披露し、「マンウォルルック」という造語を生み出しました。劇中のグッチ・シャネルなどのブランド衣装は放映直後に売り切れ続出となったほどです。ドラマの外観に使用された木浦近代歴史館は放映後に訪問者が300%以上増加するほど爆発的な注目を集め、慶州の仏国寺もドラマファン必訪スポットとなりました。
撮影の裏側
木浦近代歴史館がホテルデルーナの外観撮影地に選ばれたのには明確な理由があります。この建物は1900年代初頭の日本領事館として建てられた西洋式石造建築物で、上品かつどこか非現実的な雰囲気を醸し出しています。制作スタッフは全国数十か所の候補地を調査した末に、「この世でもあの世でもない空間」というコンセプトに最も合致すると判断しました。実際の撮影ではCGでホテルの看板や庭園などを合成し、ドラマの幻想的なホテルを完成させました。
ホテル内部シーンは別の大型スタジオセットで撮影されました。ロビーのシャンデリア、客室のアンティーク家具、マンウォルの執務室まですべての小道具が精巧に作られ、一つのセットに数億ウォンの予算が投じられたといわれています。IUはドラマ16話の間に200着以上の衣装を着こなし、毎回撮影前に2〜3時間のスタイリング時間が必要だったとのことです。慶州の仏国寺撮影は文化財保護規定に従い許可取得だけで数ヶ月かかり、早朝の時間帯に限られた人数で進められました。
ロケ地旅行ガイド
ホテルデルーナのロケ地は大きく木浦と慶州の2エリアに分かれており、それぞれ1日コースで楽しむのに適しています。
木浦コース:木浦駅から徒歩約15分で木浦近代歴史館に到着します。歴史館見学(約30分)の後、近くの木浦近代歴史館第2館や旧東洋拓殖会社木浦支店など近代建築物を巡りましょう。その後タクシーで10分の儒達山(ユダルサン)に登り木浦市内と多島海の絶景を堪能し、下山後はカッバウィまで歩いて木浦名物の海上遊歩道を渡れます。
慶州コース:仏国寺を中心に石窟庵(シャトルバス利用可)まで午前中に巡り、午後は市内に移動して**東宮と月池(旧雁鴨池)**の夜景を観賞するのが理想的です。仏国寺から石窟庵まではシャトルバスで約15分、徒歩登山道を使うと約1時間かかります。
季節のヒント:春(4〜5月)は仏国寺参道の桜が見事で、秋(10〜11月)は境内の紅葉が絶景です。木浦は一年を通じて訪れやすいですが、夏は海風が涼しく特に快適です。
ファンの聖地巡礼
放映後、木浦近代歴史館は韓国を代表するドラマ聖地になりました。年間約5万人だった訪問者が300%以上急増し、木浦市観光の核心コンテンツとなりました。歴史館前にはドラマのシーンを再現できるフォトゾーンが設けられ、マンウォル社長のようにポーズを決めてインスタ映えする写真を撮るファンで常に賑わっています。
SNSでは**#ホテルデルーナ**、#木浦近代歴史館、#マンウォル社長などのハッシュタグが今も盛んに使われており、特にIUのファンクラブを中心とした聖地巡礼レポートが継続的にアップされています。慶州の仏国寺ではドラマのマンウォルの過去のシーンを思いながら境内を散策するファンも多く、夜間特別観覧(春・秋限定)期間には幻想的な雰囲気をより生き生きと体感できます。
周辺グルメ・見どころ
木浦は韓国屈指のグルメ都市です。ぜひ味わいたい料理として、コリコリとした食感のセバルナクチ(タコ)、独特の発酵風味のホンオ三合、繊細なミノフェ(ミノカサゴの刺身)などがあります。近代歴史館周辺の木浦旧市街には老舗パン屋やローカル食堂が集まっており、グルメ探訪にぴったりです。儒達山のノジョクポンは李舜臣将軍の逸話が残る名所で、ハイキングコースとしても人気です。
慶州では仏国寺周辺の普門団地が湖畔でのサイクリングや散策に最適な観光地で、リゾートやホテルも集まっており宿泊にも便利です。慶州市内のファンリダンキルは韓屋を改装したカフェや飲食店が軒を連ねる路地で、大陵苑の塀に沿って歩きながらコーヒーを楽しむのに最高です。宿泊は普門団地のリゾートや、ファンリダンキル周辺の韓屋ステイがおすすめです。