朝鮮末期の壮大な物語
2018年7月から9月にかけてtvNで放映されたミスター・サンシャインは全24話で、イ・ビョンホン、キム・テリ、ユ・ヨンソク主演の超大型時代劇ドラマです。トッケビと太陽の末裔で知られるキム・ウンスク脚本家とイ・ウンボク監督コンビが再タッグを組み、制作費**430億ウォン(約32億円)**という韓国ドラマ史上最大規模のプロダクションを実現しました。
1871年のシンミヤン洋擾(辛未洋擾)から1910年の朝鮮滅亡前夜までを舞台に、朝鮮の奴婢の子として生まれ渡米後に米軍士官となったユ・ジニョンと、朝鮮の名門家令嬢ゴ・エシンの命がけの愛を描きます。最終回視聴率**18.1%**を記録し、Netflixでも配信されて日本をはじめ世界的に高い評価を受けました。歴史的な悲劇を背景にしながらも丁寧に紡がれる人間ドラマは、韓国ドラマの新たなクオリティ水準を示した作品として高く評価されています。
撮影の裏側
430億ウォンという巨大な制作費の多くは、時代考証を徹底したセット製作と衣装に投じられました。19世紀末の漢城(ソウル)の街並みを再現したオープンセットは全羅南道の撮影スタジオに設営され、明洞芝橋(ミョンドンダリ)や電車路線など開化期の景観が細部まで作り込まれています。総使用した衣装数は6万点以上に上り、朝鮮の伝統衣装(韓服)から日本軍の軍服、西洋のドレスまで多種多様な衣装が揃えられました。
**論山の明斎故宅(ミョンジェゴテク)**はエシンの生家のロケ地です。1680年代に建設されたこの340年の歴史を持つ古宅は、朝鮮士大夫の品格を体現する건물로、エシンが義兵活動を続ける鉄の意志と気品の両立を表すロケ地として完璧でした。江華島の聖公会江華聖堂は東西文明が交差するシーンに登場し、韓屋の曲線美と ゴシック建築の荘厳さが融合した独特の建築美がドラマに深みを加えています。
ロケ地旅行ガイド
論山の明斎故宅へはソウルから KTXで論山駅まで約1時間、駅からタクシーで約20分です。公開時間は午前9時〜午後6時(入場無料)。故宅の周辺には広大な伝統庭園が広がっており、ドラマのシーンを思い浮かべながらの散策に最適です。近くには礼山の德山温泉もあるので、旅の締めくくりに立ち寄るのもおすすめです。
江華聖公会江華聖堂へはソウルの新村からバスで江華バスターミナルまで約1時間15分、ターミナルからタクシーで約5分です。現在も現役の聖堂のため礼拝時間を外した時間帯に訪れましょう。周辺の江華山城や高麗宮址と合わせて「江華歴史ツアー」として1日コースにするのがおすすめです。
慶州の良洞民俗村は新慶州駅からタクシーで約20分です。村内では韓屋を宿泊施設として利用できる体験宿もあるので、1泊して朝霧の漂う集落の風情を堪能するのが通の楽しみ方です。
ファンの聖地巡礼
ミスター・サンシャインの聖地巡礼はコアなドラマファンの間で「本格的な時代劇ロケ地ツアー」として人気を博しています。明斎故宅では「エシンの世界に踏み込む」感覚を体験できると好評で、撮影当時と変わらない佇まいが多くのファンを感動させています。江華聖公会江華聖堂は「東西文明が出会う場所」という特別な意味合いからも、ドラマファン以外の歴史ファンにも人気のスポットです。
SNSでは**#ミスターサンシャイン**、#明斎故宅、#コ・エシンのハッシュタグで多くの聖地巡礼投稿が見つかります。特に論山の故宅では韓服のレンタルを提供するサービスもあり、時代衣装を纏っての撮影がファン定番のコンテンツとなっています。キム・テリのビジュアルと故宅の雰囲気が融合した写真は、韓国ドラマ聖地写真の中でも質の高い作品が多く「高画質聖地巡礼」として知られています。
周辺グルメ・見どころ
論山・充清南道エリアでは、韓国の「天気の良い水曜市場」として全国的に有名な**論山ジャンギ(市場)**が立てられる日には地元のグルメが楽しめます。論山イチゴは韓国全土に名を馳せる産地で、春(3〜5月)には甘く大粒のイチゴが格安で手に入ります。德山温泉は内陸の高温泉で、肌に優しいアルカリ性の泉質が人気です。
江華島はソウルから日帰りできる歴史の島で、江華山城・高麗宮址・甲串敦台(カプゴトドンデ)など볼거리가풍부합니다。江華島の特産品である**江華島人参(カンファイン)や塩田の塩を使った六젓갈(六種の塩漬け)**もお土産として人気です。宿泊は江華市内のホテルまたはゲストハウスを利用すると、翌日の江華山城早朝訪問が楽しめます。